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Slack ワークフロービルダーでバックオフィス業務をフロー化しよう

この記事は 一休.com Advent Calendar 2019 の18日目の記事です。

qiita.com

社内情報システム部 コーポレートエンジニアの大多和(id:rotom)です。 一休ではコーポレートIT、オフィスファシリティを中心に「情シス」業務を行っています。

皆さんはワークフロービルダー、使っていますか 👋

📑ワークフロービルダーとは

ワークフロービルダーは、2019年10月にリリースされた新機能で GUI ベースで Slack 上のワークフローを作成し、業務の効率化を図れるものです。

slackhq.com

すでに多くの解説記事があるため、ここでの詳細な説明は割愛しますが

  • 有料プラン契約中なら追加料金不要で使える
  • プログラミング不要で作成できる
  • 様々なトリガーでアクションを自動化できる

ことから自動化、効率化の中でも導入・運用のコストが低く、気軽に始めることができます。 リリース後、さっそく一休のワークスペースにも導入を行いました 💪

🏠 一休のワークスペースについて

2019年12月現在、一休は従業員数 約 400 名で Slack を全社導入しており、ゲストユーザーを含め、ワークスペースには約 550 名のアクティブメンバーが存在します。 エンジニアの比率は 14% ほどで、多くが営業で構成されている組織ですが、Slack は非常によく使われています。

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テック系のスタートアップと比較すると DM 率は少々高めですが、おおむねパブリックチャンネル上で業務が行われています。 昨年の記事でも少し紹介しましたが、情シスや総務を始めとするバックオフィスへの依頼、申請も Slack のパブリックチャンネル上で行われています。

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まずはこららの Slack 上で定型的に行われている依頼、申請についてワークフロービルダーを試してみました!

🖥 物品購入依頼

一休のエンジニア・デザイナーへは Slack 上で CTO の承認後、希望するディスプレイやキーボードなどの周辺機器、ソフトウェアや書籍を購入し支給しています。

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こちらも以前は申請者から承認者である CTO へメンションを送り、CTO が承認後に情シス 購買担当へメンションで購入依頼、という運用でした。

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フリーフォーマットは依頼しやすい一方で人によって記入内容に差があり、承認者や購買担当にとって必要な情報が足りないこともありました。また、この運用では承認者が購買担当へ手動で依頼する手間も発生しており、効率化の余地がありました。

この購入依頼は以下のようにワークフローで組まれています。

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承認者が「承認する」を押すと自動的に購買担当へメンションが飛び、購買担当が「購入完了」を押すと依頼者へその旨を連絡します。 ワークフロー内では変数で Slack ID を利用することができるので、自動的に各担当までメンションを送ることができます。

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🗃名刺発注依頼

総務への名刺発注についても専用の Slack チャンネルがありましたが、何となく前の人の内容に合わせる… といった形で依頼がされていました。 名刺についても英語表記の有無、携帯電話番号の有無などのオプションがあるものの、それを選択できる決まったフォーマットがありませんでした。

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こちらは以下のようにワークフローを組みました。上長承認などのフェーズが無いため、フローというよりはシンプルなフォームとなっています。

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依頼者は以下のフォームに必要な項目を入力し、送信することで総務への依頼が完了します。

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 💭ワークフロービルダーを使ってみて

ワークフロービルダーのよいところは、何よりも GUI ベースの操作により数分でフローやフォームを作成できる、というお手軽さです。 また、Slack の管理者ユーザーだけではなく、ゲストユーザーを除く全ユーザーが作成できるように設定が可能です。

プログラミングスキルも高権限も不要なため、情シス・エンジニアに限らず、バックオフィスメンバー自らが業務の効率化に着手することができます。

一方、現状のワークフローでは日時を持たせることができなかったり、ボタンを押下できる人を指定できなかったり、と SaaS で提供されているワークフローと比較すると機能的にできないことも多いため、あくまで補助的なツールとして運用に組み込むとよいと思いました。

今後のアップデートにも期待しつつ、バックオフィス業務の改善に最大限に活用していきます💪

次は id:rs-tokutake の記事です!

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