この記事は、一休.com Advent Calendar 2019の6日目の記事です。
こんにちは、nakashunです。
普段は情シスみたいなことをやっています。
今年のAdvent Calendarについて、Slackでこんなご意見を頂いたので書いてみます。
意外と表に出てこない、入社時に支給されるパソコンに加え
追加で購入する場合・交換する場合のルールも公開してみようと思います。
パソコンの購入・交換ルールの基本スタンス
パソコンの購入・交換のルールについては、Qiita:teamで告知しています。
社員はQiita:teamを参照し、自分のパソコンを追加購入するのか・交換するのかを判断します。
上長の承認を得た後、情シスが購入手続きを行う流れになっています。
ルールを簡単にまとめると
- 故障修理・故障交換などを除く全てのPC購入にこのルールが該当するよ
- 購入するPCのモデル・スペックについてはこの記事で定めたものに限定するよ
- それ以外のメーカー・スペックのPCは購入しないよ
- 特異な事情がある場合は上長の承認があれば購入するよ
という内容になっています。
入社される方に支給しているパソコン
一休では基本的に、新品・最新モデルのパソコンを支給します。
職種により、macOS / Windowsどちらかを選択することができます。
予め、採用の時点でどちらを希望するかをヒアリングしています。
エンジニア
エンジニアは、ThinkPad X1 Carbon / MacBook Proどちらかを支給しています。
デフォルト | モデル | CPU | RAM | ストレージ | 備考 | 価格 | 納期 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
✔ | X1 Carbon | Core i7 | 16GB | 1TB SSD | 指紋センサー/赤外線カメラ/WWAN | ---円 | 2ヶ月 |
✔ | MacBook Pro | Core i7 | 16GB | 512GB SSD | TouchBar搭載 | ---円 | 2週間 |
MacBook Pro(フルスペック) | Core i9 | 32GB | 512GB SSD | TouchBar搭載 | ---円 | 2週間 |
また、ThinkPad X1 Carbonでは、メモリ 16GBが上限です。(2019年11月現在)
16GBでは、メモリを多く消費する開発環境では不足する場合があります。
必要な方には、メモリを多く積んだデスクトップマシンを追加で支給しています。
デフォルト | モデル | CPU | RAM | ストレージ | 備考 | 価格 | 納期 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
✔ | OptiPlex 5070 | Core i7 | 64GB | 512GB M.2 SSD | ---円 | 2ヶ月 |
エンジニア以外の方
エンジニア以外の方は、ThinkPad X280,X390 / X1 Carbonどちらかを支給しています。
デフォルト | モデル | CPU | RAM | ストレージ | 備考 | 価格 | 納期 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
✔ | X280,X390 | Core i5 | 16GB | 256GB M.2 SSD | 指紋センサー/赤外線カメラ/WWAN | ---円 | 2ヶ月 |
X1 Carbon | Core i5 | 8GB | 256GB M.2 SSD | 指紋センサー/赤外線カメラ/WWAN | ---円 | 2ヶ月 |
また、外出する方には別途 プライバシー保護フィルタなどを支給しています。
追加でパソコンを購入するルール
一休のQiita:teamを抜粋しました。
エンジニア・デザイナー向けには、高スペックデスクトップPCを用意しています。 ノートPCのリプレースを検討している & ノートPCのスペック不足を感じる という方は、高スペックデスクトップPCを追加することをご検討下さい。
まず、基本的にパソコンを追加したい場合は
高スペックのデスクトップパソコンを検討してもらっています。
上長の承認があれば、それ以外のパソコンを購入することが可能です。
その際は、希望者・上長・情シスが議論の上適切なパソコンを選択します。
前例として、パーツからすべて組み立てたケースもあります。
パソコンを交換するルール(2年)
一休では、パソコンの交換サイクルを2年と定めています。
書くのが面倒なのでQiita:teamから適当に画像を貼ります。
※ 2018年のルール定義で、サイクルを4年→2年に変更しました。
社員は、2年経過したタイミングでパソコンの動作が遅すぎるなど
業務に支障があると判断できる場合は交換が可能です。
上長(技術的な視点を含める必要がある為、上長がエンジニアでない場合はCTO)
が業務に支障があるかどうかを判断します。
また、動作が遅い原因がハードウェア起因でない場合もあります。
情シスは、技術的観点で改善できるところがないか などの相談窓口になっています。
パソコンを強制交換するルール(4年)
上記、2年ルールで交換しなかった場合には
4年が経過したタイミングで情シスからパソコンの交換を要求しています。
これは、特殊なルールだと思います。
目的は古いパソコンを社内に置いておかないことです。
近年、驚くべきスピードで進化するIT技術を我々は利用しています。
パソコンに利用されるあらゆるパーツは完璧ではなく
4年もあれば脆弱性がいくつも発見され、攻撃の対象になるケースもあります。
社員に安全なパソコンを利用してもらう為、交換をお願いしています。
あとがきみたいなやつ
ざっくりとパソコンの支給・購入・交換ルールを公開してみました。
恐らく、パソコンに関するルールを社外に公開するということが稀なケースかなと思っています。
書きながら、他社のPC支給・購入・交換ルールはどうなっているんだろう という疑問も湧いてきました。
もし機会があれば、公開可能な他のルールもオープンにしていきたいと思います。