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一休の社内勉強会のご紹介2024

kymmtです。

一休では、技術力の底上げを目的として、さまざまな社内勉強会を開催しています。この記事では、今年2024年に入って社内で実施していた勉強会について紹介し、一休での勉強会の雰囲気を伝えられればと思います。

一休の社内勉強会

社内勉強会は輪読会の形式で実施することが多いです。参加意欲の高い人ができるだけ多く参加できる曜日と時間を決めて、週次で開催する形式をとっています。

読む本の決め方については、ボトムアップで決めることが多いです。先日は、次に読みたい本をSlack上でPollyを使った投票形式で募り、『なっとく!関数型プログラミング』を読むことになったりしました。

進め方については前日までの準備と当日で分かれています。

  • 前日まで: 章ごとに担当を決める場合は担当者が、決めない場合は参加者全員がその回で読む範囲に基づいて概要や疑問点、コメントをConfluenceのページとしてまとめる
  • 当日: 担当者/ファシリテータが会を進行しつつ、資料に基づいて参加者が議論しつつ書籍を読み進める

Confluenceに「勉強会」というスペースがあり、そこに勉強会の資料が集積されています。

また、のちほど説明するとおり、輪読会以外にハンズオン形式でのイベントを開催することもあります。

2024年にこれまで実施した勉強会

『A Philosophy of Software Design』輪読会

ソフトウェアの複雑性に着目し、複雑性をいかに制御するかという観点でソフトウェア設計や実装の方法論が議論されている書籍です。

A Philosophy of Software Design, 2nd Edition: Ousterhout, John: 9781732102217: Amazon.com: Books

この本はこれまでの通説とは異なる著者独自の観点からの主張が含まれる、という特徴があります。この主張を適切に咀嚼しつつ(いい意味で)批判的に読み進める態度が求められ、おもしろい輪読会になったと思います。

また、基本的には原著しか選択肢がない本なので、洋書を読む練習にもなりました。英語自体は平易で、書評記事などがWeb上に多く存在することから、調べながらなら難しい本ではありません。とはいえ、平易な文であっても意味を取り違えてしまうケースもあるので、そのあたりも注意して読んでいくのは多くの参加者にとって勉強になりました。

『Webフロントエンド ハイパフォーマンス チューニング』輪読会

タイトルから受ける印象とは異なり、実際はブラウザの仕組みについて詳しく書かれている書籍を読む会です。

gihyo.jp

フロントエンドをこれから学習していきたいメンバーに、まずブラウザの仕組みを知ってもらうのがいいのではということで開催されました。

この勉強会については、別の記事で詳しく紹介する予定です。

フロントエンドワークショップ: Reactハンズオン

社内エンジニアのフロントエンドに関する技術力を底上げするための「フロントエンド技術力向上委員会」メンバーが主催しているのがフロントエンドワークショップです。第1回のワークショップでは、フロントエンドの経験が薄い人や、これまでReactを触ったことがない人向けに、Reactで簡単なToDoアプリを作るハンズオンを実施しました。

ハンズオンでは https://github.com/tak-onda/frontend-workshop-react/ のリポジトリを利用しました。

輪読会は基本的にオンラインで実施していますが、このハンズオンは社内のラウンジと呼ばれるスペースを使って、みんなでワイワイ取り組むためにオフライン開催しました。

ふだんサーバサイドやプラットフォーム中心に開発しているエンジニアが最近のフロントエンドについてキャッチアップできるイベントになりました。

2024年の今後の勉強会

2024年5月からは投票多数で選ばれた『なっとく!関数型プログラミング』の輪読会を開催しています。

www.shoeisha.co.jp

近年は、関数型プログラミングのエッセンスを含んだ言語やライブラリが広く使われるようになっています。既存のコードベースが関数型ではないとしても、堅牢なソフトウェアを作るためには、関数型の考えに親しむことで得られるものも多いだろうと考えています。

『なっとく!関数型プログラミング』を読み終えたら、次は『Domain Modeling Made Functional』を読むのがいいのではないかという話もすでに出ています。

pragprog.com

また、フロントエンドワークショップの第2弾として、Reactで作ったToDoアプリにJotaiで状態管理を、Vitestでテストを組み込むワークショップも開催予定です。

一休では今後も継続的に勉強会を開催していく予定です!


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hrmos.co

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www.ikyu.co.jp