この記事は 一休.com アドベントカレンダー 2017 の 15日目です。
一休レストランiOSアプリの開発ディレクターをしています、id:tsuchidah です。
クリスマスまであと10日となりました。 今回は、ふとした思いつきでアプリのアイコンをクリスマス仕様に変更して、どんなことが起きたのか、数字的な面や得られた知見などをご紹介したいと思います。
きっかけ
一休.comレストランにとってクリスマスはとても大事な時期です。クリスマスに大事な人と素敵なひとときを過ごすため、レストラン選びは外せない…。多くのユーザーさんが一休.comレストランに訪れます。ですが、他の予約サービスなどを使うユーザーさんもたくさんいるはず。そこで、少しでも弊社サービスを候補に入れてもらおう、と考えた時にアプリをクリスマスアイコンにすることを決めました。
狙う効果は2点
- Storeで目を引くこと → 新規インストール数の増加
- ホーム画面で目を引くこと → 起動率の増加、そこからのコンバージョン
クリスマスを意識していない人に早いうちからアイコンを目にしてもらい、「あ、そういえばそろそろか」「今年は一休で探してみようかな」と意識してもらえればいいな、という割りと軽い気持ちでスタートしました。
リリース
11月初旬に次のようなかたちでリリース。
背景画像に雪を降らせる…といった案もありましたが、11月上旬という時期は逃したくなく、このかたちに落ち着きました。クリスマスまで一月半ほど期間がありますが、実はクリスマス予約は10月初頭から始まっています。ハロウィンが終わり、11月は一般的にもクリスマスに向かって盛り上がっていく時期。いいタイミングでリリースできたのではないかと思っています。
結果
数字的な変化
新規インストール数
特に伸びませんでした。
これはサービス内容によりけりで結果は異なると思います。弊社サービスはレストラン予約サービス。レストランを予約する時、「まずStoreへ…」となる方は少ないと思います。とは言え、インストール数が増える時期なので多少拍車を掛けられるかもと期待をしたのですが、残念な結果となりました。
起動率
起動セッション数、DAUが伸びました!
セッション数、DAUどちらもおよそ+20%ほど。アプリをフォルダーに入れる方も多く、なかなか目に触れないのでは…と懸念していたので、予想以上の数字でした。 こういった数字の成果が出たことは大変よい知見になりました。
予約数
明確な成果はわかっていません…。
予約数は上昇したものの、この時期は予約数が増える時期なので、クリスマス仕様にした成果とは断言できません。ただしセッションが増えた分CVRが下がらなかったので、悪い結果ではないと判断しています。
その他
別チームへの影響
効果を社内に共有したところ、PCブラウザ、スマホブラウザでも取り入れようという話になり、間もなくリリースされました。
クリスマスの日付をクリックすることで、すぐに検索結果に遷移することが出来ます。そのアイデアは思いつかなかったので、やられた!という気持ちになりました(笑)
社内からの声
とてもポジティブな意見をたくさんいただきました。また、「友達からいいね!と言われたよ」など、間接的にユーザーさんのフィードバックを受け取ることができました。アイコンやUIを季節に合わせて変えるという一見効果がわかりにくい施策で、ユーザーさんにポジティブな印象をもっていただけると思うと、やってよかったと心底思います。
まとめ
ふとした思いつきだった割には、得られたものが多かったため、とても満足しています(笑)また、他社のレストラン予約アプリがクリスマスアイコンに変わっているのを見つけては、「弊社サービスが影響しているんだったらいいなぁ」と妄想をしています。 次もアイコンを変えるチャンスがあれば試してみよう、とチーム内で話していますので、次回乞うご期待です。
一点、iTunesConnectが12/22〜12/27までお休みのため、良いタイミングでアイコンを通常仕様に戻せるかが気がかりです…。
最後に、
クリスマスまであと少し、クリスマス仕様なのは今だけ!(笑)是非アプリやサイトに足を運んでみてください。 まだクリスマスのご予約がお済みでない方は、クリスマス直前割という企画も行っていますので、是非。
みなさま、素敵なクリスマスをお過ごしください。
明日は @hirosawak さんの「一休.com iOSアプリでのfastlane使用例」です。お楽しみに。